2008年2月18日月曜日

JAY-Zの新ビジネス

先週のad innovatorで、ラッパーのJAY―Zがインターパブリックとの共同出資で広告ビジネスに参入するという記事が出ていた。

さすがJ。アルバムも売れに売れ、自身のブランド立ち上げやレコード会社のCEOも経験し、名実ともにキングオブヒップホップといったところか。

以前カニエ・ウェストとの曲の中で、
「I'm not a businessman. I'm the business maaannn!!!」
と歌っていたが、ほんとにそうなりつつあるから凄い。

新しい広告会社はヒップホップアーティストを活用したプロダクトプレイスメントが中心とのこと。

たしかに米国内でのヒップホップという存在はすでにコモディティーすれすれのところまで浸透しきっているし、ヒップホップアーティストとのコラボ商品も衣料から飲料まで様々なものが出ているので、ティーン及びアフリカ系アメリカ人やラテン系を中心としたプロモーションの場合、プレイスメント媒体としてはかなり有効な手口だろう。
米P&Gとかがやってるティーン対象のWOMマーケティング団体などと組ませると、かなり面白いかもしれない。

ヒップホップ自体が、物事の特長を伝えることに適したカルチャーであるし、いわゆる「成り上がり」指向の強いキャラクターは、消費を促す格好の設定でもある。
ミュージックビデオを目にする機会は日本よりも圧倒的に多いし影響力も強いので、その中に商品をプレイスメントしていくことは、日本で考える以上に効果が高いのかもしれない。

思えば自分自身、初めてLEXUSブランドのハイクラスさを強烈に意識したのは、広告でも車そのものでもなく、中学2年のときに聴いたスヌープドッグの曲の中にある「Lexus flex us from long beach to Texas」というライムからだった気がする(笑)。

今回の取り組みでは、JAY―Z自体はある意味パブリシティー的な存在なのだろうが、ヒップホップ業界内での口利き役としては最も影響力がある人物でもあるので、「JAY―Zが言うなら」ということでプレイスメントに参加するアーティストはたくさん出てくるだろう。

でも最初はやっぱり車とかジュエリーばっかなのかな。。。

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