2013年1月8日火曜日

山歩きの中で思うこと

今年初の登山は、丹沢山のみやま山荘での一泊登山から。



塔の岳から丹沢山、蛭が岳を経て姫次へ、そして東野へ降りるという、人気の高い“表の丹沢”からほとんど人のいない“裏の丹沢”へ抜けるコース。


普段から山だ山だと言っておきながら、なんだかんだで山小屋は初。
どの程度寒いかよく分からなかったのと、その前に行った乾徳山では予想外の雪と吹雪で手が軽い凍傷になったので、ちょっと多めに防寒着をパッキングしていったのだが、実際に泊まってみると予想以上に快適。


みやま山荘自体は割と最近リニューアルしたこともあり、山小屋の中でもかなりきれいな方ということもあるが、全員雑魚寝の寝室は割とあったかかった。


談話室や食堂はむしろ熱いくらいで、ストーブの熱が心地よい。
食堂での焼肉の後は、談話室にある本棚から、好きな本をひっぱりだしたり、TVで天気予報を見たりしながら、消灯までの間のゆったりとした時間を過ごす。

外は風が強かったけど、山荘の中は時間の流れが穏やかで、贅沢な時間の使い方のように感じた。





日の出と同時に縦走を開始。朝方の山の風景は最高で、これまで上ってきた丹沢が別世界のようだ。

今回は丹沢主脈と呼ばれるコースを歩いたのだが、主稜と呼ばれるコースや、西丹沢の方もあるので、まだまだ丹沢は奥が深い。他の県の山にも行きたいが、県内でこれだけいろいろなルートがある山々があるのだから、もっと探究していきたいと思う。






それにしても、山登りの最中はいろいろなことを考える。


チームスポーツとは違い、ただ己の体(&便利な山道具たち)で山を登っていくので、自然と自分の体と対話しながら動いているのだと思う。


いま自分がどんなことが気になっているか、仕事やプライベートで気になったことから、ふとしたアイデア、この前思いついたけど忘れてしまったこと、過去のことや未来のこと、そんなことがどんどん出てきては通り過ぎていく感じなのだが、特にコントロールできなくなってパニくるわけでもなく、そのどれも割と前向きに受け入れ、なんとなく良い答えや返しを自分で出すことができる。


もしかしたら、自然の中で体一つでいると、感受性が高まるのかもしれない。


素晴らしい景色の中では自分の感情もenhanceしてくれるされ、その結果、日常のいろんな事柄に対してピュアに向き合うことができるのかも。


マラソンが趣味の友人も、走っていると色々な悩みが解消された気がすると言っていたし、おそらくサーフィンでの波待ちなんかもそんな感じなのかも。


ただ自分にとっては、山や森で味わう景色と空気がないとダメらしい。



とはいえ、下山して街に戻ってくると大抵忘れてるのだが、部屋や机の上でいろいろ悩んでるのであれば、個人的には山登りをオススメしたい。



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