2008年5月28日水曜日

「media」ではなく「medium」

この業界に入ったあたりくらいに読んだアメリカの広告に関する記事やメディアアート関連の記事に出てきた言葉で、ずっと気になっていた言葉が「medium」だ。
もう6年くらい前だったが、その言葉の使われ方というか登場のしかたが、ずーっと気になっていて、たまに思い出してはその言葉について考えていた。


「medium」とはラテン語で「間にたつもの」、「媒介するもの」といった意味で、英語のmiddleと同じ。サイズのミディアムももちろん同じ。
これが複数形になったものがmediaになるそうだが、mediaになると、日本語ではメディア、ようは「媒体」で、「媒体」と言われると、そこから想起されるものってすでに限定されていて、「媒介、媒介物」といった本来のラテン語の意味とはとらえ方が変わってくるような気がする。

「medium」という言葉そのものが持つ意味合いは、ネットを通じた広告的コミュニケーションや、メディアブレンド的なコミュニケーションを考えるにあたって、とても重要なんじゃないかなぁ?とずーっと心の中で引っかかっていたのだが、日本の広告シーンでこの言葉が引き合いに出されるのを見たことがない。
(「媒介」っていう言葉もあんまり使われてない気がする)


なにかを媒介してあるメッセージを伝達するのが広告だとすれば、この言葉はもっと使われてもいいんじゃないかなぁと感じているので、この言葉は今後も自分の中で掘り下げていきたいと思っている。

とりあえずまた忘れないうちにメモっといてよかった。。。



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